何を検査しているのだろう?この検査で何がわかるのだろう?と思ったことはありませんか?
循環器疾患にまつわる検査について、その内容や使用する医療機器をご紹介します。
心エコー
超音波によって心臓を観察します。
心エコーでわかること
- 心臓(心筋)の動き、弁の動き、心臓内の血液の流れなどを観察することができます。
- 心臓が正常に機能しているか、あるいは心臓疾患が潜んでいないかを判定します。
- 心筋梗塞、心筋症、弁膜症、高血圧性心疾患などの検出・重症度評価が可能です。
24時間心電図(ホルター心電図)
名前の通り、24時間心電図を記録します。
患者さまが検査中、できるかぎり普段と変わらない生活を過ごしていただけますように、超小型軽量記録器を使用しています。
ホルター心電図記録器は7台あります。すべて入浴可能なものを用意しております。
24時間心電図(ホルター心電図)でわかること
不整脈の種類・頻度、狭心症の有無などがわかります。
また、抗不整脈薬を服用中の患者さまにつきましては、その薬剤の効果を評価することができます。
運動負荷心電図
自転車エルゴメータを用いて、運動負荷による心電図変化を記録します。
運動負荷心電図でわかること
日常生活における労作誘発による狭心症や不整脈の検出ができます。
12誘導心電図
心臓疾患を発見する第一の手がかりとなる検査です。
12誘導心電図でわかること
心臓(心筋)の電気的変化を波形として記録します。
正常範囲内か、あるいは、心臓疾患が潜んでいる可能性がないかを判定します。
動脈硬化検査(血圧脈波検査)
両側の上腕と足首にカフを巻き、心電電極、心音マイクを取り付け、脈波、血圧を測定します。
動脈硬化検査でわかること
動脈硬化の程度や下肢動脈の狭窄・閉塞の程度を評価します。
頸動脈エコー
超音波によって頸動脈(総頸動脈、内頸動脈、椎骨動脈など)を観察します。
頸動脈エコーでわかること
動脈硬化の程度を把握することが出来ます。
具体的には頸動脈内の脂肪の塊や石灰化の有無、血管の厚さ、血液の流れを観察します。
頸動脈は全身の動脈硬化をよく反映すると言われているので、脂質異常症、高血圧、糖尿病などの動脈硬化を進めやすい病気をお持ちの方に非常に有用です。
また、脳に向かう重要な血管のため、早めの診断、対処が理想的です。
胸部X線
胸部のレントゲン撮影です。
胸部X線でわかること
心臓の大きさや形、心不全の状態がわかります。また、肺の病気を見つけることができます。